真珠の巻きについて
真珠の巻き
巻き
「巻き」とは、真珠層の厚さのことをいいます。
巻きの厚さを肉眼で見分けるには長い経験が必要で、一般の方が店頭で正確に識別することは難しいといえます。
一般的に、巻きが厚い真珠ほど経年変化しにくく、美しさが長持ちする傾向があります。
また、良質な真珠を見極めるうえで「巻き」は非常に重要な要素です。巻きが厚く、なおかつ真珠層に透明感があるものは、奥行きのある美しい真珠光沢が生まれます。
真珠の巻きについて
真珠における真珠層の厚みを「巻き厚」といいます。
巻きは、真珠を選ぶうえで最も重要な要素の一つです。巻きの厚さは、テリや経年変化の度合いに直結するため、天成真珠では特にこだわりを持って養殖を行っています。
巻きの比較
真珠層は、約0.4μm(ミクロン)の炭酸カルシウムの結晶と、「コンキオリン」と呼ばれるたんぱく質の層が何千層も積み重なることで形成されています。
「当年物」と呼ばれる1年養殖の真珠でも、巻きの厚いものができることはあります。
一方、「越し物」と呼ばれる2年養殖の真珠は、養殖期間が長い分、巻きの厚い珠ができる可能性が高くなります。
巻きによるテリの変化
真珠は、真珠層が厚くなるほど内部からの光の反射が複雑になり、表面に奥行きのある光沢が現れます。
写真の表面と断面図を比較すると、真珠層が厚くなるほど、真珠の中心部分が浮き出るように見えることが分かります。
出来上がった真珠が同じ大きさであっても、中に入っている核の大きさが違えば、巻き厚や品質も異なります。
真珠の大きさにもよりますが、片側0.4mm~0.6mm程度の巻き厚があれば、標準的な巻きがあるといえます。
大珠になると、まれに巻き厚が1mm以上ある真珠も存在します。
巻き厚と経年変化の関係
真珠は有機物を含んでいるため、経年変化は必ず起こり得ます。
目で見て明らかな変化がない場合でも、成分的には少しずつ変化していきます。
一般的には、巻きが厚いほど経年変化しにくいとされています。ただし、ある一定以上の巻き厚があれば、巻きが薄いことによって変色が早まるということはありません。
一方、巻きが極めて薄い真珠、たとえば巻き厚が0.2mm以下のものでは、核が透けて見えたり、表面の真珠層が剥がれ落ちたりする可能性があります。
巻きとテリの関係
「巻きが厚ければ厚いほど、必ずテリが良くなる」と思われがちですが、巻き厚だけで真珠の美しさが決まるわけではありません。
重要なのは、真珠層そのものの質です。
真珠層が不揃いであったり、濁っていたりすると、どれだけ巻きが厚くても光がきれいに反射せず、美しい干渉色も現れにくくなります。
したがって、良い真珠とは、単に巻きが厚いだけではなく、透明感のある質の良い真珠層が、しっかりと厚く形成された真珠であるといえます。
